2015年03月16日
加齢黄斑変性とは?
●視野の中心が歪んで見える
●視野の中心が薄暗く見える
●中途失明原因の上位
年齢を重ねると、身体のいろいろなところに病気が出てきます。加齢黄斑変性症もその一つで、加齢によって網膜の中心部にある黄斑部に障害が生じ、重症になると失明に至ります。欧米では成人の中途失明原因の上位となる珍しくない病気です。日本ではまだ馴染みの薄い病気ですが、高齢化と生活習慣の欧米化によって近年は急増し、年齢が高くなるほど多くなっています。
黄斑は、視野の中心であり、「視覚」のほとんどを担っています。そのため体の中でも最も代謝が活発な組織です。同時に活性酸素も多く発生してしまうため、抗酸化物質のビタミンCやミネラルの亜鉛が非常に多く存在するところです。
黄斑変性症の原因は、活性酸素や血行不良が関係していると考えられています。
また、テレビやパソコンなど青い光を出す画面は紫外線同様に、長時間あたると黄斑変性症を発症する危険があります。
一番見たいところが見えなくなる
加齢黄斑変性が起こると、網膜の中央にある黄斑部が障害されるため、見ようとする部分(視野)がゆがんで見えたり、薄暗く見えるようになります。それに伴って視力の低下も起こってきます。痛みがなく、片方の目が障害されていても両目で見ると、もう片方の目が補って異常を感じにくくしているので、病気がかなり進行するまで自覚しにくい病気です。
目の健康が気になる人に役立つ成分
ルテイン・・・加齢による目のぼやけやかすみに
天然カロテノイドの一種。ケールやほうれん草などの緑黄色野菜や、マリーゴールドなどの花にも豊富に含まれる抗酸化力の強い成分です。
目の網膜の黄斑や水晶体に含まれていて、抗酸化作用や青色光線を吸収する作用によって目の組織の保護に働きます。加齢黄斑変性による網膜の変性によって引き起こされるぼやけや、水晶体の変性によるかすみから目を守る働きがあると考えられています。
ルテインが不足することで加齢黄斑変性や白内障などの加齢性眼疾患の発症リスクが高くなるという報告(下のグラフ参照)もあります。
フロリダ国際大学の研究グループによる6ヶ月間にわたる研究では、栄養補助食品のルテイン1日あたり2.4mgを摂取すると、血清中のルテイン量が130%に上昇。またほとんどの被験者において黄斑色素濃度も平均14%増加したという結果が出ています。
ルテインの1日の目安量6g〜10mgを摂取するには、手軽で確実に摂取できるサプリメントがオススメ!
ブルーベリー・・・視覚機能の低下・疲れ目に
視神経の働きを活性化させるアントシアニンを豊富に含んでいます。アントシアニンは青紫色の色素成分で、植物の光合成で作られる糖分の一部が変化してできた「ポリフェノール」の一種。強い抗酸化作用があり、活性酸素のダメージを防ぐとともに、目の毛細血管を強く、しなかやかにします。さらに血管を拡張して血流を促進することで疲れ目にも期待されています。
ビタミン類・・・視神経の働きを維持
ビタミンは、人が健康に生きていく上で欠かせない栄養素です。3大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)の働きを助け、体をつくったり、病気と闘ったり、サビつきを防ぐなどの働きが代表的です。目によいビタミンといえば、ビタミンエース(A・C・E)とB群です。目の細胞や粘膜の新陳代謝を促したり、水晶体の透明度を保つ役割、目の疲労回復などに役立ちます。
関連商品
●ルテイン
●ブルーベリー粒
●ブルーベリープレミアム
●ビタミンC
●ビタミンE
●ビタミンB群
参考文献:
山口康三 著『ほうんとうは治る防げる目の病気 食事と漢方 症例別改善プログラム』
戸張幾生 監修『疲れ目・目の痛み』
坪田一男 監修『疲れ目・視力減退で悩む人に』 |